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夢達人

 
 私が演ずる人生を 皆様の人生に重ねて、 少しでも何かを感じて いただければ幸せです。

 ●女 優 三田 佳子さん



映画・テレビ・舞台に、女優として常に脚光を浴び、 数々の賞を受賞。一流を極めた三田佳子さん。 今回はテレビドラマの撮影を終えたばかりの三田さんをお迎えし、 仕事のこと、余暇のことをお話しいただきました。

いつの間にかこの道に入ったのが、 今では一生の仕事になりました。


三田佳子さん 子供の頃は、画家になりたいとか、小説家もいいな、シャンソン歌手も素敵だなとか、ただ漠然と遠いところを見つめていたのですが、よもや自分が将来、女優の道に進むとは考えてもみませんでした。
 それが女子美の中学時代、演劇部の後輩に勧められ断り切れず、劇団のオーディションに連れて行かれたのが最初で、いつの間にか芸能界でお仕事をするようになっていました。
 この道に進んでからは、その時その時を夢中で過ごしてきて、気がついたらもう44〜5年経ってしまいましたね。
 このお仕事を始めて15年間くらいは、どちらかと言えば迷っていて、「本当に一生の仕事なのかなぁ。嫌いではないけれど、もしかしたら違うことをしてしまう自分があるかもしれないな」という感じでしたね。それでも大切に育てていただいて。
 それが2人目の子供ができた頃に、女優としての自分の居場所がより一層色濃くなってきた、そんな印象がありましたので「これは一生の仕事かもしれない」そう思えるようになりました。 特に最近は、いつか自分が息を引き取る時、その時が女優というお仕事の幕を降ろす時、という感じになってきています。
 

三田佳子さん 紆余曲折の全てを受け入れたら とても自由になりました。


 40代までの私は、何事にもひたすら立ち向かっていくという感じでした。特に女優の道はけもの道のようなもの、その先に何があるかわからないけれど果敢に立ち向かって行くんだ、というイメージでした。
 それがいつの間にか、そういった荒ぶる感じがスーッと抜けて、辺りを見回したら青い空があって、きれいな緑があってと、すごく穏やかになってきたんです。
 そして最近はもっと自由になっていて「何があっても受け入れる」そんな心境になってきています。これまでたくさんの役を演じてきましたから、三田佳子という女優のイメージに、合う、合わないはもう関係ない。そこを超えて、そこから何か発見できれば素敵だな。とにかく演じてみる、それが楽しい。特に今年は自然な出会いを大切にして、自由にイキイキできればいいなぁと思っています。
 振り返ってみますと、女優を続けながら、結婚もした、子供も持てた。子育ては大変だったけれど、命って素敵だなと心から感じられた。自分のパワーも、お仕事も全開で・・・・。そういう経験を得た後に、今度は、母が亡くなったり、自分が病気をしたり、子供が失敗をしたり、バッシングを受けたり。そういう思いも寄らなかったことがあり、人生の痛みも知りました。それを超えて表現する人として深くなって皆様のところへ帰って行ったとき、観る人がいろんなことを感じ取ってくださった。観る人と発する側の循環と言いましょうか。そういう経験を通して、私自身がとても自由になれた、そんなふうに思うんですね。
 ですから、舞台やドラマで私を観てくださる方が、私の演じた人生なり、人を通じて、ご自分の人生を重ね合わせ、それぞれのお立場で、苦しみや痛み、喜びや未来への希望などを感じてくだされば、嬉しいですね。

旅が、自分を見つめ直し、 心を解放するチャンスを 与えてくれました。

 三田佳子さん 結婚前のことですから、もう昔々のことですが、その頃、あまりにもハードな日々が続いていたものですから、母と二人で1〜2カ月、お休みをとって、自由な日常を取り戻したいという発想でサンフランシスコへ行ったことがあります。そこでお部屋を借りて、スーパーへ買い物に出かけたり、お台所の仕事をしたり。向こうにお友達がいましたからレンタカーを借りてカナダの広い大地を縦横断するとか、皆さんが普通にやっていらっしゃることを、めいっぱい楽しみました。
 その時、自分が狭い世界の中で、女優という華やかなお仕事をしていても、広大な自然のなかでは一粒の滴にもならない存在だということを実感したんですね。もっと自由でいいんだ、そんなにあくせくすることはないんだってことを味わうことができたのがとても幸せでした。
 三田佳子さんもう一つ、忘れられない旅があります。それは結婚25周年を迎えたときのこと。普段、私はそんなにわがままは言わないのですが、女優という別世界でお仕事をしながら、サラリーマンの女房も、やんちゃな男の子二人の母親も務めてきましたので、夫に「もう一度、二人だけで結婚式を挙げたタヒチに行こ」って頼んで連れて行ってもらいました。
 タヒチでは「一度だけ贅沢させてね」と、そのまま海にでられるコテージに宿泊しました。透き通った海の中には色とりどりの魚が泳いでいるんです。ホテルで水着を買って、それを着けて海に浸かって。夜はプールサイドでこぼれ落ちそうな星空を見上げていると、南国の鳥が啼くんです。もう感動、感激でした。
 25年経って、村はすっかり変わっていましたけれど、結婚式を挙げた教会が残っていたので訪ねたら「華やかに結婚式を挙げても、25年経ってから二人で来てくれる人は少ない」と感激してくださって、ミサをしていただきました。現地の人たちも私達を祝福してくれて、それは素晴らしい体験でしたね。


暦を還して、 新たな人生を楽しく生きています。

三田佳子さん 最近、私は毎日が楽しくて仕方がないんです。というのは、還暦を迎えたとき・・・・還暦は「暦を還す」という意味ですから「もう私も60歳になりました。これから先の人生は付録です。責任ある人生の役割はもう果たしました。これから先はゼロ歳児に戻って、新たにスタートします」と言ったんです。と言ってから既に2年近く過ぎていますけれど(笑)。
 赤ちゃんなんだから失敗は当たり前。携帯の使い方がわからない?コンピューターがわからない?みんなオーケーですよね。なにしろゼロ歳児ですから(笑)。これから教わっていけばいいの、そう考えたらとても身軽になって何があっても平気になりました。
 それに加えて最近、私が自分に課していることがあるんです。それは「一人で生きていることをやれる人になりたい」ということ。女優なんかしていると、大切にされて手取り足取りでやっていただく環境がありますので、そうはなりたくはないなぁと。動き惜しみせず、自分を活性化させていけば自然にシェイプアップもできるし、表情もイキイキしてくるでしょう?。
 「三田さん、移動しますから車に乗ってください」なんて言われても「いえ、歩かせて!」と、どんどん歩いて行ってしまう。
 つい先日もテレビドラマで、可愛くて、前向きで、好奇心旺盛な、バイタリティーあふれる調停委員の役を演じたのですけれど、現場のスタッフは皆さん、とても若いですからね。そういう人たちと同じスタンスで仕事の現場に立っていたい。偉くなりすぎたり、重くなり過ぎたりしないように。そして、いつも溌剌としていたいから・・・・。
 今の私は全く新しい人生の扉を開いたばかり。リラックスして軽やかに動く。そうすると全てが楽しいし、全てが発見だし。そういうことって、とっても素敵なことですね。

三田佳子さん年齢を返して、 新しい人生の扉を開いたばかり。 毎日が新鮮です。

●三田佳子さんプロフィール
1941年大阪府生まれ。女子美附属高校卒業と同時に東映入社。同年「殺られてたまるか」でスクリーンデビュー。以後、東映専属として60本以上の作品に出演。1967年フリーとなり、舞台、テレビ、出版にも活動の場を広げ今日に至る。
★代表作
映画/極道の妻・三代目姐(89年東映)、遠き落日(92年松竹)
テレビ/大河ドラマ〜いのち〜(86年NHK)、外科医・有森冴子シリーズ(90〜01年NTV)、大河ドラマ〜花の乱(94年NHK)
舞台/雪国(80年初演・以後再演多数)、夢千代日記(85年初演・以後再演多数)、みだれ髪(99年新橋演舞場)
受賞/第44回芸術祭賞(89年舞台「雪国」にて)、都民文化栄誉賞(92年・映画「遠き落日」・テレビシリーズ「外科医・有森冴子」にて、第16回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞(92年)、第48回芸術祭賞(92年・舞台「夢千代日記」にて)他多数受賞

●三田佳子さん主演

浪漫喜劇「日本橋物語」

共演/平幹二朗・桂三枝・中村扇雀

日本橋物語 長年大きな劇場で公演を続けてきた三田佳子さんが9月4日から明治座で「日本橋物語」の舞台に立ちます。共演は平幹二朗・桂三枝・中村扇雀さん。異色の顔合わせでお贈りするハートウォーミングなコメディーです。
この芝居は日本橋創架400年と明治座再開場10周年の記念公演となるもので、多くの方々に待たれていた待望の舞台です。
 三田さんは、明治から大正へと時代がめまぐるしく変わっていくなか、没落してカフェの女給となった華族の娘、すずを演じます。
「日本橋物語は、これまで私が演じてきたものとはちょっと違うお芝居です。皆様にもコミカルで新鮮な三田佳子をお観せできるのではないか、と張り切っています。笑って泣いて、華麗な大舞台を楽しんでいただければ、と思っています」と抱負を語る三田さん。豪華な共演陣と共に繰り広げられる楽しい舞台に、どうぞご期待ください。

●期間/9月4日(木)〜29日(月)
 ※7月28日(月)より電話予約受付開始
●明治座チケットセンター    TEL.03-3660-3900
●明治座ホームページ http://www.meijiza.co.jp

「日本橋物語」のペア・チケットを抽選で(ご招待日未定)プレゼント。「MY RESORT アンケート」ハガキのフリーご記入欄・『三田佳子主演「日本橋物語」チケット希望』の□に印をつけお送りください。

サンツアーサービスでは三田佳子さん主演の浪漫喜劇「日本橋物語」観劇ツアーを実施します。

●最新ニュース
 フジテレビ金曜エンタテイメント
 「殺意〜調停委員・日向夢子の事件簿〜」
 ※8月1日 午後9時より放映予定

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